静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

1.26

 

休日です。

 

急遽予定がなくなったもので、悠悠自適な生活を送っています。

 

 

俺の最近のトップニュースといえば、

 

間違いなくamazarashiのフルアルバムリリース発表ですね。

 

 

待ちわびていたってレベルじゃないです本当に。

 

 

amazarashiをご存知ない方もいるとは思いますが、説明は割愛します。

 

 

 

そこを始めたら一生終わらなくなって、

 

話したいところまでたどり着けなくなることが目に見えています。

 

 

ちなみに、ブログタイトルに日付を入れてるのは、

 

中心人物である秋田ひろむの日記の受け売りです。完全模倣です。

 

独自性の欠片もありません。御免なさい。

 

 

今回は、そんなamazarashiの話をしようと思ってですね、

 

話したいことが多過ぎるもんですから何を書こうか困ったもんでして、

 

せっかくなら俺が好きな楽曲でも紹介しようかなと決めました。

 

 

もちろんその時の流行やらモチベーションやら、

 

環境によって好き嫌いも前後していくもんですが、

 

一先ず並べるだけ並べてみましょう。

 

 

1. 終わりで始まり

   (ミニアルバム「あんたへ」)

2. さくら

   (ミニアルバム「アノミー 」)

3. 未来になれなかったあの夜に

   (フルアルバム「ボイコット」)

4. 悲しみひとつも残さないで

   (フルアルバム「地方都市のメメント・モリ」)

5. ひろ

   (フルアルバム「夕日信仰ヒガシズム」)

6. 隅田川

   (ミニアルバム「爆弾の作り方」)

7. 明日には大人になる君へ

   (フルアルバム「虚無病」)

8. 数え歌

   (シングル「命にふさわしい」)

9. それを言葉という

   (シングル「さよならごっこ」)

10. 光、再考

   (ミニアルバム「0.6」)

 

 

いやあ、全部名曲です。

 

 

選ぶだけで30分はかかりました。

 

 

どうしても決まらなさそうだったので、

 

ひとつのアルバムから選曲できるのは一曲だけ、

 

というマイルールを泣く泣く敷くことにしました。

 

 

 

さて今回はこの中の、

 

10. 光、再考(ミニアルバム「0.6」)

 

の紹介でもしようと思います。

 

  

この楽曲を一番最初に紹介するのは、amazarashiの原点だからです。

 

正確にはメジャーデビューする前にリリースされた楽曲ではあるんですが、

 

彼らのバンドを一番象徴する楽曲だと思います。

 

 

この曲ね、難しいんですよ。

 

 

一聴するとただの鬱ソングにしか聴こえないんです。

 

コードはずっとループして、フォークになりきれない不穏なメロディの中、

 

「神様なんてとうの昔に阿佐ヶ谷のボロアパートで首吊った」とか、

 

「新聞紙を被って寝てる家のない人」とか、言っちゃうもんだから

 

人生って影を孕んで苦しいもんなんだ、

 

っていうメッセージが強く聴こえがちなんです。

 

 

でもね、違うんです。

 

 

この曲のタイトルは「光」を「再び考えなおす」曲なんです。

 

彼が光を追い求めた末に辿り着いた答え、それ故のバンドの在り方、

 

ひいては彼のそれまでの人生を肯定する為の歌、なんです。

 

 

しっかり歌詞を見ていくと、実はさらっと

 

青空の中、大勢の鳩が舞い上がる美しい公園で笑い合う子供たちの姿や

 

擦れ違う生活の中で、無垢に笑う彼女の綺麗な笑顔が

 

詩的に紛れ込んでいるんです。

 

 

どっかのインタビューで答えていたんですが、

 

彼にとって人生における幸せの瞬間は、「笑って生きること」なんですね。

 

 

 

時々虚しくなって全部消えてしまえば良い、と自暴自棄になりながら、

 

一人の夜にテレビと睨めっこして寂しくなんか無いと強がって、

 

そんな生活の中に時折見え隠れする些細な笑顔こそが

 

彼の人生の影を一瞬で晴らす光なんだと歌っているんです。

 

 

だからこそ、彼は影の存在を強く主張します。

 

影が深いほどに光は眩しくなります。

 

 

彼はそれを知っていて、光を渇望しながらも、

 

本当は手にしたく無いと言っては、また影に身を置いて、

 

また笑顔になれるその時を虎視眈々と伺っています。

 

 

人生に辛いことがあるのはその先の光の為だと、

 

笑顔の為であると歌っているんですね。

 

 

だからこそ、日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、

 

僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌いたいという思いから

 

バンド名として「amazarashi」が付けられます。

 

 

そして1つの答えを導きます。

 

 

 

「だから『もし生まれ変わったら』なんて言わないで」

 

 

 

 

こうして彼はamazarashiというバンドとして歌を歌い続けていくことで、

 

自分自身のそれまでの人生を肯定しようとしている、

 

というのがこの曲の一番の主張です。

 

 

この曲ね、本当に独りよがりなんですよ。

 

どこまで行っても。

 

秋田ひろむの秋田ひろむによる秋田ひろむのための歌、なんですよね。

 

 

実際に彼はミニアルバム「ラブソング」をリリースする前、

 

初ライブを行うまでずっと自分のために楽曲を作り続けていたと話しています。

 

 

でもどこまでも独りよがりなこの歌だからこそ、

 

自分に重ねてしまう瞬間があるんですよね。

 

 

今の職場は阿佐ヶ谷だから妙に親近感湧くし、

 

特に「もっと胸を焦がしてよ 死ぬまで走り続けたいんだよ」ってところの歌詞の

 

胸落ち具合は半端じゃ無いです。

 

 

さてあんまり長くなるとグダグダするのでここまでにしますが、

 

こんな感じで暇があれば残りの楽曲も

 

さらっと紹介していこうかな、なんて思っています。

 

 

でも俺は面倒くさがりなんで途中で放棄する可能性のほうが高いです。

 

気長に付き合ってください。

 

 

そう言えば、

 

でもどうせ上手くいかないんだろうなあなんて青くも無い空を見上げるここ最近です。

 

 

俺は俺の人生を肯定したほうが良さそうですね。

 

では、また。