静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

6.28

夜盲症の愉快犯
海鳥の群れが瓦解するかの様に
地図の等高線が霞んで 

凱旋通りで不貞腐れ
解脱者の脳裏は虚言に塗れ
濡れ衣着せようにも 人を呪わば穴二つ

慢性的なのか定性的なのか 頑固なのか意地なのか
彼の心に夜叉が棲む

               一〇〇