静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

6.10

早朝の歓楽街は伽藍堂
欲に塗れた獣共 その寝息という寝息
夜は避けて歩くその道を 擦るようにして歩く

それは昨日の自分への慰めで
今日を生きる自分への叱咤で
明日を纏う君の残した影踏みだ

何の意味もない 何の意味もない

               一〇〇