静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

7.9

触れたいと手を伸ばせば
溶けて透けて もどかしいな じれったいや

夢の中の君は 少しばかり淫乱で
掴み所無い 悪戯な笑みで
華奢な体躯を跨がらせて
微睡みの中 僕を惑わした

秋風が吹き始めた
窓辺の塵紙に 伸びる手は汚れていた

               一〇〇