静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

6.6

道端に泥水が溜まり
雑踏の中 切れ間を覗かせた
酸性雨に口を開ける 必死の雛鳥ような
人々が避けて歩く其処が 世界の流れ着く先だと
誰が知り得るだろう

そこに投げ込むのが 舌打ちでなく鼻歌なら
空は泥水を乾涸びさせるのに

               一〇〇