静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

6.19

掴みあって転げあった立石の公園
世界の広さに自覚的であった
僕等は苛立っていた

競り合う二人は互いに
憧れと焦燥と負けたくないという意地を抱き

その熱の尾鰭を引いて見る静かな諏訪の水面を前に
存外 穏やかな風が吹く

                一〇〇