静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

6.25

背筋を流れる汗が
なだらかな勾配に沿って
舐めるように流れ落ちる

それが天の河のように美しい訳でも無く
蒸し暑さに舌を垂らす野良犬が如き無様で

愚の骨頂だと嘯き詰め込まれる朝の満員電車は
夢見る銀河鉄道には程遠い

               一〇〇