静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

3.9

 

やらかしました。

 

今日はカラオケ行くつもりだったのにはやばやと帰宅してしまいました。

 

良いんです別に、一人で行ったって楽しさなんて半減してしまうんだから。

 

 

 

最近は楽しい事が多いです。

 

友人とお出かけして、仕事も責任のある立ち回りができて、

 

彦と舞がすくすく成長してくれて、もうすぐ楽しみにしていた新譜も届くもんだから。

 

 

強いて俺の人生に欠陥があるなら、隠すまでもなく家族関係の問題でしょう。

 

なんなら呪いです。

 

 

先日、というより、昨日の今頃、

 

親のぼったくりが判明したもんだから、わりと心が疲れました。

 

 

大学の時の入学金を含めた学費やら引越費用やらの返済として

 

社会人になってから毎年両親の口座宛にそこそこの大金を振り込んでいたわけですが、

 

よくよく考えたらこの巨額あり得なくないかってなって、

 

問いただしたのが昨日のことなんですね。

 

 

一言「間違えた」って言って、本来の半額くらいの請求書が出てきたもんだから、

 

二重の意味で呆気にとられました。

 

 

あっ支払いが軽くなる…っていう安堵感と

 

は?ぼったくりでは?っていう猜疑心と。

 

 

意図してかどうかはよもや知る由もありませんが、

 

プラスともマイナスとも取れる事象はプラスに捉えましょうかね。

 

俺は自分には負けません。

 

 

とかそんなこんなで、今回テーマにしたいのが

 

マズローの欲求5段階説」です。

 

 

知らない人は軽くググってみてください。

 

 

ざっくりとまとめると、

 

人間の成長において、その動機付けをするためには

 

5段階の欲求階層が存在するというもので、

 

アメリカの心理学者であるマズローが提唱したものです。

 

 

人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮定のもとで

 

  1. ①生理的欲求
  2. ②安全の欲求
  3. 所属と愛の欲求
  4. ④承認の欲求
  5. 自己実現の欲求

 

この順番に欲求が現れては、ある程度満たされると次の欲求が現れ、

 

その人の心の健康度を表す、ともされています。

 

 

5つの欲求項目についてもう少し噛み砕いて説明しよう。

 

 

まず①生理的欲求について。

 

そもそも、睡眠や食欲や身体的な健康など、

 

生命の維持をしたいという欲求が生き物の本能の根底にあります。

 

世界的に有名な某サンドボックスゲームでも一番最初にやるのは、

 

食糧調達ではないでしょうか。

 

 

続く②安全の欲求について。

 

生命維持ができると言っても、安全に住める場所がなかったり、

 

社会的な地位や身分が追いやられているなど、身の安全を確保したいという欲求ですね。

 

ゾンビに襲われないように家を建てて、明かりを確保して、っていうのはこれですね。

 

日本人のほとんどはここまでの欲求がある程度満たされているケースが高いです。

 

問題は次からです。

 

 

次の③所属と愛の欲求について。

 

安全が確保されると、次に現れるのは所属欲です。

 

社会的に存在を認められたい、他者との繋がりを感じたい、という次元。

 

クラスで孤立する、家族に愛されない、職場の居心地が悪い、

 

など多くの人が心を病んでしまう原因となる欲求階層でもあります。

 

この欲求が満たされないと、自己成長や自己実現云々の前に、

 

自己防衛や逃避行動に繋がるケースが多いです。

 

 

さてさて今度は④承認の欲求について。

 

承認欲求は大きく2つあり、「自己の自己に対する評価」と「他者からの評価」に分かれます。

 

ここが特に厄介です。

 

他者にだけ依存する人っていうのは往々にして、不安定になります。

 

自撮りを晒している人に多いかもしれないんですが、

 

他者の評価に重きを置き過ぎるあまり、他人の些細な評価に一喜一憂してしまいます。

 

もちろん逆もあまり勧められません。

 

自己の自己に対する評価だけが高い人は、

 

周囲の空気が読めなかったり、傲慢になったり、自己の認知が甘くなります。

 

結果として成長欲求にまで辿りつかなくなるんですね。

 

社会の中にいる以上、他者の評価は自己を認知する鍵でもあります、

 

ただそれに惑わされて自己を見失うのも考えものですね。

 

ちなみに①〜④までを欠乏欲求とも呼びます。

 

 

 

最後⑤自己実現の欲求について。

 

こちらは成長欲求とも言われています。

 

欠乏欲求が満たされると現れる欲求であり、自分自身の成長に欲求を感じ、

 

自己実現を自発的に望める心理状態にあたります。

 

 

もちろんこの欲求階層の順番は不動のものではなく、

 

人によって微妙に順番が違ったり、

 

同じ事象でもニュアンスによっては別の欲求階層に当てはまることもあるし、

 

同時に複数の欲求が出てくる場合もあります。

 

あくまで全体の傾向程度に留めてください。

 

 

さて、

 

ざっくりと説明しましたが、あなたはどの階層にいるでしょうか。

 

話を聞いて自分はこの辺りにいるなあと認識できていたら、それだけでバッチリです。

 

 

俺はいつだって⑤の階層にいたいと考えているので、

 

意識的に欠乏欲求を満たしているんですが、

 

たまにそれが崩れる時があります。

 

 

そう、所属と愛の欲求です。

 

家族との関係性において、俺はいまだに欲求を満たせていません。

 

職場や中学高校大学の友人やNPOの仲間など、他が満たせていたとしても、

 

ペットを飼って擬似的に欲求を満たしても、

 

不定期にここの欲求が欠乏するんですね。

 

なんなら金銭問題に関しては安全の欲求にも抵触しかねないので尚更です。

 

 

俺はこれを呪いか何かだと認識しているんですが、欠陥人間たる所以がこれですね。

 

 

これを暗黙知でなく形式知として自覚しているだけまだマシですが、

 

他者によってしか埋められない欲求を、

 

「自分(の欲求には)に負けません」なんて言って

 

自分で丸め込むってのはなかなか大変だなあと思い知らされた次第です。

 

 

さて、人生山あり谷ありですが、

 

せっかくなら成りたい自分を思い描いて、自己実現に向かって走っていきたいものですね。

 

 

改めて、

 

あなたの欲求は今どこを向いていますか。

 

その欲求はどのように満たせますか。

 

ひとつずつ紐解いていけば、いつかは自己実現の欲求が現れるかもしれませんね。

 

 

 

俺は家族関係はほぼほぼ諦めているので、

 

大人しくフクロモモンガたちに欲求を埋めてもらおうと思います。

 

 

なんなら全部の欲求が100%満たされていなくても

 

自己実現の欲求は引き出せることを俺は知っているので、

 

これからも自分なりに頑張って行こうかと思います。

 

 

…はあ、にしてもカラオケ行きたかった。

 

あれ、これは何の欲求なんだろ。