静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

1.30

 

先日雪が降りましたね。

 

一日中、寒い、しか口に出さないほど、冷え切っています。

 

 

雪って白いし、吐く息も白いし、

 

冬って白いなあとよく思うんですが、

 

皆さんは季節に色って付けられますか。

 

 

突然ですが、俺は"1"という数字は緑色だと思うんです。

 

"A"は赤色。

 

ついでに"ミ"の音は黄色。

 

 

幼い頃からずっとイメージカラーというものがよく頭に浮かびますが、

 

あれはどうやら「共感覚」と呼ぶそうです。

 

 

だからなんだと言われそうですが、

 

幼い頃に抱いていた、「よくわからない」概念に

 

名前がついていたりするとハッとすることがあります。

 

 

そしてそれは往々にして、安心を誘発することがあります。

 

 

いつも使っていたありきたりな漢字が、

 

へんとつくりが分離して漢字として認識できなくなった、

 

なんだこれは、何かの病気か?

 

 

それはね、ゲシュタルト崩壊っていうんだよ。

 

あぁ、なんだ、そうなんだ。

 

 

人は科学の発達によって知識が増えたことにより、

 

「よくわからない」概念への恐怖が他の動物よりも強いんじゃ無いか、

 

と思うことがあります。

 

 

しかし、一度名前がつくと、

 

「よくわからない」概念は「共通」概念に変わります。

 

 

他の人も知っている、学術的に取り扱われている、先例がある。

 

 

たったそれだけで安心してしまうくらい、

 

人間は社会性の強い生き物なんだなあとも感じます。

 

 

読者の中にもLGBTやらゲイという言葉を知って安心した、

 

という経験がある人は一定数いるんじゃ無いでしょうかね。

 

 

だってその「共通」概念で検索をかければ

 

同じ境遇の人に出会えるようになるわけだから。

 

 

俺が眼科医療に携わる中で、

 

日本人があまりにも自分の目に対して無知だということに気がついてからは

 

その人の「よくわからない」概念を「共通」概念に変えることを意識しています。

 

 

ハードレンズって乱視の矯正に優れているって聞いたのに、

 

横方向に文字がぶれる…なんで?

 

 

それはね、残余乱視といいます。

 

一般のハードレンズでは強制できない類の乱視なんですよ。

 

あなたが一般のハードレンズを使う限り毎回同じ見え方になるので、

 

他の眼科で何度も同じやりとりをしない為にも、ご自身の胸落ちの為にも、

 

ぜひ知っておいてくださいね。

 

 

 

この業界は、自分が知っていて、相手が知らない、という場面が多いからこそ

 

「共通」概念を構築するところから始めないといけない。

 

 

コンテクストを揃えないといけない。

 

 

よく「専門用語を使うな」なんて言われますが、

 

専門用語を噛み砕いて説明すること自体は、

 

割と重要なんじゃ無いかなあと思ったりします。

 

 

アウトプットは自分の理解度を深めることにもなるしね。

 

 

 

これって、普段の人間関係にも生かせる気がしなくもなくもないな。

 

 

 

はい、今日の内容はよくわからない方向に流れてしまいました。

 

 

要は、こんな概念にまで名前ついててびっくり!

 

ってことを伝えたかったのだけれど、

 

回りくどい話し方が好きなんですね。

 

 

ちなみに共感覚って言葉はオレンジ色。

 

白くて寒い季節には暖かい色が恋しいもんです。

 

 

あぁ、布団が呼んでいる。

 

 

それじゃ寝ます。

 

また明日。