静かに、確かに。

日常の機微を綴ります。

1.14

 

 

深夜です。

 

 

夜は、自制しなくてはいけない。

 

 

夜は考え事には向かない時間だと言われています。

 

それは理性が働きにくいから。

 

 

人間を含む、全ての動物は、生きるための本能を持っており、

 

太古から生きていくための強固な思考プロセスとして刻まれています。

 

 

人間が他の生き物と違うのは、

 

本能とは別に理性が発達している点にあります。

 

 

物事を深く、多岐に渡って、あらゆる可能性を考慮しながら、

 

そしてそれらを同時進行的に思考する、

 

とてつもなく高度な思考プロセスを持っています。

 

 

人間は他の生き物ほどの物理的な強さを持たずして、

 

弱肉強食の世界において生存戦略を図り、ここまで繁栄してこられたのは、

 

この理性が大きな一要因である事は言うまでも無いと思います。

 

 

しかし一方で、この理性と言う思考には思いの外エネルギーを消費するようで、

 

太古から刻まれている本能に比べて、圧倒的に持続力がありません。

 

 

夜になると、感情的になったり、衝動的になったりするのはこのことが由来します。

 

夜にネットショッピングしたり、考え事をするのが推奨されないのも肯けます。

 

 

逆に朝は、寝ている間に脳が休まされた事により、

 

一番理性が働きやすい状態でもあります。

 

朝に勉強が推奨されたり、その為のエネルギーとして

 

朝食を抜くなと言われるのも肯けます。

 

 

と言う事で、冒頭に述べたよう、夜は意識的に自制をしないといけないようです。

 

珈琲を淹れたくなる感情や、

 

こうやって文章を書き起こす事は特に。

 

 

ちなみに夜寝る前に珈琲を飲むと概日時計(体内時計)が

 

30分ほど後ろ倒しになるそうです。

 

 

いやあ、怖いもんですね。

 

とか言いながら、すでに二杯目を空にしました。

 

 

「夜は、自制しなくてはいけない」を自制してしまうような、

 

そんな夜です。

 

 

そんな馬鹿な夜に、少しの背徳感を覚えるくらいには

 

俺は出来の悪い頭をしているようです。

 

 

さて、そろそろ寝ます。

 

三杯目のお湯を沸かしながら。